こんにちは、すけぽんです。

城山八幡宮-16

久しぶりに露出を極めるを読んで、意識してなかったことがたくさんあったなぁと思い出しました。

そこで、今一度、自分の中で露出についてまとめなおしておこうと思います。

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露出の3要素


一般に露出とは、最終的にイメージセンサーやフィルムなどの感光面に入る「光の量」のことを指します。

この光の量を決める要素は、「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つです。

「絞り」は、レンズを通して入る光の量で、f1.8など値が小さいほど入る光の量は大きくなり、ボケも大きくなります。

「シャッタースピード」は、露光する時間となり、時間が長ければ長い程入ってくる光の量が大きくなるが、露光中に像が動くと写真の中ではブレて写ります。

「ISO感度」は、光を感じ取る大きさで、値が大きい程光を取り込む量は大きくなりますが、画質は低下します。

この3つの組み合わせで「露出」が決まるわけですが、同じ明るさで写真を撮るにも、絞りが変われば他の2要素の組み合わせも変わります。

そのため、例え同じ明るさでも、露出次第で写真表現ががらっと変わってくるんですね。


カメラが示す「適正露出」


カメラの表示の中には露出計が備わっています。

こういうやつです。

適正露出

これがカメラ内蔵の露出計で、光の量がどれくらいか示しています。

○の下に■がありますね。

■が、真ん中にきていると、カメラの露出計では「適正露出」としています。

光の量が正常ですよ、ということです。

露出アンダー

マイナス側にくると、「露出アンダー」となって写真が暗いよ、ということを示しています。

露出オーバー

逆に、プラス側にくると、「露出オーバー」となって写真が明るいよ、ということを示します。

でも、これはあくまでカメラ的に露出を判断しているにすぎません。

カメラのルールで測定した光の量が正常なのかどうか、を示しているだけなのです。


あなたの考える写真表現こそが「適正露出」


カメラが判断した適正露出が、写真表現として適正な露出かというと、そうではないんですよね。

例えば、逆光で撮影する場合、被写体で露出を計ったものと、背景で露出を計ったものでは、表現ががらっと変わります。
(※被写体が異なりますので、イメージとして考えて頂けると助かります)

被写体で露出を計ると、明るく、爽やかな柔らかい雰囲気になります。

momiji

背景で露出を計ると、被写体はシルエットとなって、ドラマチックな雰囲気になります。

nikon_3250

どちらの写真でも、カメラは適正な露出と判断したものです。

でも、あなたが表現したいと思う写真はどちらでしょうか。

もみじをシルエットで撮ってもカッコいいと思いますし、ヤシの木を明るく撮っても穏やかなゆるい雰囲気がでると思います。

そう、これはあなたが「被写体をどのように表現したいか」で、適正な露出というのが変わってくるのです。

つまり「適正露出」=「あなたの考える写真表現」と言い換えることができるんですね。

カメラの露出計は、あなたの考える適正露出を調整と確認するための基準でしかないのです。


あなただけの適正露出で撮影する


露出を計る基準をどこに置くか、これだけでも適正露出は変わります。

さらに、ここで露出の3要素の組み合わせを考えてみましょう。

香嵐渓のライトアップを撮影した写真を例にとります。

nikon_5275

この写真の適正露出は「川」で計っています。

川の流れを長時間露光で表現したいと思ったので、絞りをf16まで絞って、ISO感度も低くして30秒間露光するようにしました。

単純に、ライトアップされた紅葉の明るさを求めるだけなら、長時間露光する必要はなく、絞りを大きく開放して、ISO感度を大きくして、というのもありです。

でも、このときの適正露出は、シャッタースピード30秒というのが欠かせなかったんですよね。

このように、自分のイメージする写真を表現するために、どこで露出の基準をとって、どのように露出の3要素を組み合わせるか決めることが「あなただけの適正露出」となるのです。


「あなただけの適正露出」って、自分で書いてて良いフレーズだなって思ってしまいました(笑)

ぜひとも「あなただけの適正露出」を大事にして写真を撮ってみてください。

きっと今まで以上に良い写真が撮れるはずですよ。

それでは、今日はこの辺で。
ありがとうございました。

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